活動記録081 猫でもわからない失敗の本質 その1 「ほどほどに育てる」
この話は完全にフィクションです。
適当な例え話の例にしてしまって、業界の人すみません。
とある大手法律事務所でのこと・・・
代表「1くん、エースの橋下くんが独立して辞めたそうじゃないか。」
1「ええ、彼は優秀でしたね。対応が簡単ではない相談や弁護が多い中、私と経験を積んでもらうことで急成長しましたね。」
代表「いやいや、だめだよ。ほどほどにしてくれなきゃ。辞められたら困るでしょ?」
1「えっ・・ええ、まぁ、少し仕事が大変になったとは思いますが・・。」
代表「ほどほどでいいんだよ。全然使えないのは困りものだが、ある程度安定して案件をまわしてくれればうちは安泰なんだから。」
1「は、はぁ・・(橋下は面倒なぐらい志の高いやつだったからなぁ・・)」
代表「1くん、次の新人もよろしく頼むよ。」
1「は、はぁ・・。(最近こういう仕事多いな・・)」
とある大手総合病院でのこと・・・
院長「1くん、エースの大門先生が他院に引き抜かれて辞めたそうじゃないか。」
1「はい。彼女は1年目から優秀でしたが、今ではもう私が教えることは何もありませんでしたね。」
院長「いやぁ。ほどほどにしてくれなきゃだめだよぉ。辞められたら困るでしょぉ?」
1「えっ・・ええ、まぁ、少し人手不足になっているとは思いますが・・。」
院長「ほどほどでいいんだよ。天才を求めてるわけじゃないんだから。ある程度安定して病院を守ってくれればうちは安泰なんだから。」
1「(彼女は多くの人を助けたい気持ちでステップアップしているんだけどなぁ・・)」
院長「1くん、当面彼女の担当分もよろしく頼むよ。」
1「(ん!?)」
〜とある大手メーカーの開発現場でのこと・・・〜
部長「1くん、山田くんにそろそろ商談対応やマネジメントをやらせてみないか?」
1「山田くんですか?彼はどちらかというと技術系を極めたいと言っていましたが・・。
部長「もうここのあたりで十分でしょ?ほら、今うちは売上下がってるし、技術がある程度わかる営業寄りの担当者少ないからさ。」
1「一応、選択肢として本人の希望を確認させてもらえますか?」
部長「開発なんて外注でもいいでしょ。それに新人を開発に使って育ててよ。マネジメントの担当者よろしく。」
1「・・・。」
Agileと内製化のこの時代、Codingはプロフェッショナルの仕事になってると思うんです。
だけど、未だに「辞めない程度にほどほどでいい」とか「新人の修行場」みたいなイメージで考えている人が、昭和の自分の周りには未だにいるような気がします。
弁護にしても医療にしても、ものづくりにしても、高みを目指す人の邪魔は世界的な
損失になったりしないのかなぁ